やっほーみなさん、おついちご。
ご存知の方もいらっしゃるかと思うのですが、私は2020年〜2024年の約4年間、YouTubeの漫画動画チャンネルで声優・シナリオライターとして活動していました。
こちらの記事でもお話しましたが、2025年8月現在、漫画動画のお仕事はすべて辞めています。
声優のお仕事は、毎月継続してご依頼をいただいているのですが、シナリオライターのほうは完全におしまい。
これは私の意思、私の選択の結果です。
あまり気持ちの良くない話になってしまうのですが、今回は私がどうして漫画動画チャンネルを離れたのか、しっかり皆さんにお話したいなと思い筆を執りました。
少し長くなってしまうと思うので、のんびりゆったり読んでいただければと思います。
もちろん、立場的にすべてをお話できるわけではないので、話せるところだけ。
また、漫画動画チャンネルを運営している方、楽しんでいる視聴者様を見下したり、貶したりする意図はまったくないことを、はじめにお断りさせていただきます。
いちばん大きな理由は、漫画動画チャンネルの内容が受け入れられなくなったから
私が漫画動画チャンネルを離れたいちばんの理由は、私が関わっていた漫画動画チャンネルの内容が受け入れられなくなってしまったこと。
シナリオライターとしてはスカッと系、馴れ初め系を経験したんですが、話の中で必ずひとり、サンドバッグの役割を用意しなくてはなりません。
サンドバッグというのは、簡単に言うと悪役のことですね。
視聴者様に「ざまぁ」の感情を味わってもらうため、最終的にひどい目に遭うキャラクターです。
彼女らを生み出し続け、ひどい目に遭わせ続けるのがどうしても耐えられませんでした。
どんどん過激になっていく「ざまぁ」の内容
私がシナリオライターを始めた頃、メインで関わっていたチャンネルの傾向は「嫌なことをしてくる人に対して、ウィットのきいた発言で言い返す」というものがほとんどでした。
それくらいの内容なら特に問題なく執筆できるのですが、どのチャンネルもどんどん内容が過激になっていきます。
たとえサンドバッグ役とはいえ、人の身体や生命を脅かすような内容の動画が毎日のようにアップされる。
視聴者様からのコメントも「もっとやれ」という過激なものばかり。
このチャンネルではシナリオだけではなく、声優としても関わっていたのですが、次第に関わることが辛くなりこのチャンネルから離れる決意をしました。
男女の馴れ初め系のチャンネルでもうまくいかなかった
スカッと系から離れ、次にご縁があったのは馴れ初め系のチャンネル。
ここなら大丈夫だと思いましたし、実際にしばらくはストレスなくお仕事をしていたのですが、こちらも次第に内容の傾向が変わっていきました。
関わっていたチャンネルを特定されないよう、あえてどんな内容だったかはお話しないのですが、要は極端な男性向けに寄っていったんですね。
不幸になる人を書きたくなくてジャンル移行したはずなのに、結局ここでも不幸になる人を書いていました。
このあたりで、ちょうど収入の安定のために会社勤めを始めたこともあり、漫画動画チャンネルとはスッパリお別れすることにしました。
漫画動画チャンネルが悪いわけではない、単に私に合わなかっただけ
冒頭にも書きましたが、漫画動画チャンネルを楽しんでいる方を見下したり、貶したりする意図はまったくございません。
需要があるからこそ供給があり、供給する側はそれで収益を得て、ビジネスが成り立っています。
法に触れるようなことをしていない限り、何も悪いことではありません。
もちろん、それを楽しむ側の気持ちも否定はしません。
ただ、私には合わなかった。
私はそういうのが耐えられなかった。それだけの話です。
家族にも友人にも心配をかけてしまった
漫画動画チャンネルに関わっていた頃、「シナリオの仕事が辛い」と家族や友人に相談したことが何度かありました。
そのため、皆さんにはたくさんご心配をおかけしてしまったなぁと反省しています……。
漫画動画チャンネルから離れて、空いた時間でゲームをしたりアニメを観たり、そういったことも楽しめるようになりました。
合わないお仕事から離れて良かったと、心から思います。
無理して続けるべきではなかった。
いつか自分で漫画動画チャンネルを運営してみたい。決して誰も不幸にならないチャンネルを
一時期、Twitterで狂ったように「誰も不幸にならないチャンネルを作りたい」とつぶやいていたことがありましたが、その思いは今でも変わりません。
皆さんの体験談だったり、私自身で創作した話を題材に、読んでいて幸せになれるようなお話を作っていきたいなと思います。
創作活動はずっと続けていきたいです。
もしそれでチャンネルが伸びなくても、まぁそんなもんだろうと割り切ります。
今の私は漫画動画チャンネルあってこそ。その御恩は一生忘れません
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
漫画動画チャンネルのお仕事に関わらなければ会えなかった方もいるし、「章藤いちご」という名前を知ってもらえたのは漫画動画チャンネルのおかげです。
それについてはどれだけ感謝してもしつくせないくらいですし、この御恩は一生忘れません。
もう関わることはなくなってしまいますが、以前お仕事で関わらせていただいた皆様の、今後のご活躍を心からお祈りしております。